以前、こちらの記事の中でも取り上げた
内閣府が推進する「ムーンショット目標」。
seki-albatross.hatenablog.com
まぁ、これだけでもヤバさ満点なわけですが、
このムーンショット目標にはさらに背景があります。
それが
Society 5.0(ソサエティー5.0)
2016年、第5期科学技術基本計画の中核テーマとして掲げられたものです。
www8.cao.go.jp
Society 5.0 ≒ 「第5世代社会」とでも訳せばいいのでしょうか。
狩猟・農耕・工業・情報に継ぐ5世代目の社会のことらしいです。
詳しいことはリンク先の内閣府のページをご覧いただければと思うのですが、その中にある模式図を見てみますと、なかなかに呆れます。
ご覧になってどう思われますか?
素晴らしい!と思いますか?
図の下半分を見てみますと、
「人が◯◯」という部分が
「自動走行で」
「AIが」
「ロボットが」
と人以外のものに置き換わっています。
勝手に運んでくれて
勝手に考えてくれて
勝手に作ってくれる
めっちゃ楽やん!♪ «\(´ω` )/»«\( ´)/»«\( ´ω`)/»
って?
で、
このようなSociety 5.0社会を次のように表現しています。
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Society 5.0による人間中心の社会
これまでの社会では、経済や組織といったシステムが優先され、個々の能力などに応じて個人が受けるモノやサービスに格差が生じている面がありました。
Society 5.0では、ビッグデータを踏まえたAIやロボットが今まで人間が行っていた作業や調整を代行・支援するため、日々の煩雑で不得手な作業などから解放され、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができるようになります。
これは一人一人の人間が中心となる社会であり、決してAIやロボットに支配され、監視されるような未来ではありません。
また、我が国のみならず世界の様々な課題の解決にも通じるもので、国連の「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)の達成にも通じるものです。
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どうでしょう?
「おお、なるほど素晴らしい」
そう思えますか?
「いやー、何もしなくていいんだ(ノ゚▽゚)人(゚▽゚ )/ イエ—イ」
と思えますか?
これが
「一人一人の人間が中心となる社会」
ですか?
私には
人がいなくてもいい世界
にしか見えません。
ヒトは道具を作り/使うことで進化して来ました。
先日も書いたように、この「道具を使う」のに必要となるのが
リテラシー=何かを正しく扱うための理解や技量
だと考えています。
seki-albatross.hatenablog.com
そして、
ヒト側の理解も技量も必要としないなら
それはもう道具じゃない。
とも書きました。
Society 5.0のページには、こんな図もあります。
※赤下線は私が加筆
どうやらリテラシーは不要なものらしいです。
あれもこれもAIやロボットに任せて自動化し
道具を使うための理解も技能も捨てましょう。
それがSociety 5.0
「道具を使う生き物」をやめよう!
みんな揃って
居てもいなくてもいい存在になろう!
ほら、さっきの文章にも
支配され、監視されるような未来ではありません。
とわざわざ書いてくれてますから安心ですね!
って、思います?
え?
AIに聞いてみる?
なるほど、そうですか ( ̄▽ ̄;)