わたくし基本的には文系なのですが、理科が好きなのです。
しかし数学が苦手なので(沈)成績的にはよろしくなかったのですが、それでも物理だの化学だのの世界は今でも好きです。
中学だか高校だかの化学の時間で大きくつまづいたと自覚しているものが
アボガドロ数 と モル
でした。
「6x10の23乗がアボガドロ数なのだ。」
「6x10の23乗個の分子の集まりをモルと言うのだ。」
そんな風に教えられたように記憶しているのですが、
わたくし、性格的に素直でないので
「その6x10の23乗ってどこから出てきたん?」
ということが気になってしまいました。
6x10の23乗とか、どこから湧いて出たんや?
何のためにそんなもの(=「モル」のこと)を決めたんや?
先生に聞いても
「そういうものなの。」
「そういう風に決まってるんだから、そのように覚えなさい。」
みたいな答えしか帰ってこない。
もちろんそんなのは答えになってないわけで、自分の中でアボガドロ数とモルは出自不明な不審者扱いになってしまいました。
言われたこちらの気持ち。
なんでやねん!
、、というようなことを先日不意に思い出しまして、
今更ですが、改めてWeb検索してみたんですよ、
アボガドロ数とモルについて。
で、ざっくりとですが理解出来ました(と思います)。
♪ «\(´ω` )/»«\( ´)/»«\( ´ω`)/»
要は、
気体を扱う化学者のみなさんが
気体(に含まれる分子)の量とかを計算するために
使い勝手の良い便利な単位が欲しかったので
いい感じの単位を作ったわ
というのが基本のようです。
自分の頭の整理のために、話の流れを書いてみると、、、、
※ここからダラダラ長いので、下まで飛んでもらった方がいいかと思います
まずアボガドロが、
「同一圧力、同一温度、同一体積の
全ての種類の気体には
同じ数の分子が含まれる」
という法則を発見(アボガドロの法則)。
↓
だったらその分子の数を何個分かまとめて1セット
と考えたら計算する時とか都合がいいよな。
↓
何個分を基準にしようか?
↓
気体が「計算しやすい重さ」になる個数が便利だろ。
↓
分子量(=原子量の合計)が「n」の分子が、
ちょうど「nグラム分」になる個数が便利そうやな。
↓
じゃぁ酸素分子を基準に使おう。
酸素は酸素原子(原子量16)が2つ(O2)だから分子量は32。
これが集まってぴったり32グラムになる時の個数を基準にしよう。
↓
それ計算したら6x10の23乗個だったわ。
↓
おお、その数を「アボガドロ数」と呼ぶことにしよう
↓
じゃ、アボガドロ数個の分子の集まりを「モル」と呼ぼう。
(「12本の鉛筆を1ダースと呼ぼう」とほぼ同じ感覚)
↓
物理学界:酸素って同位体(原子量17・18)があるから
計算する時はそれを除外しよう
化学界 :酸素同位体のこととか無視で16のままでいいわ
↓
基準が2つあったら、あかんやろ。
↓
一つにまとめよう。
基準と言えば、やっぱ原子量の基準に使う「炭素12」だろ。
↓
基準となる原子を、酸素じゃなくて炭素12に変更。
炭素12がちょうど12グラムになる時の原子の数を基準にしよう。
(原子量の違う同位体が混ざらないだけなので、
アボガドロ数は6x10の23乗のまま)
↓
アボガドロ数を、分子以外にも使おう。
↓
「アボガドロ定数」誕生。
(原子も電子も何でもアボガドロ定数でくくるで。)
なんと言いますか、
要は、計算上の利便性から生み出された
「便利なくくり方」
だったのね。
それならそうと
教えてくれや先生よ!
分野に関わらず、こういう事って大事だと思うんですよね。
「そういうものなの。」
「そういう風に決まってるんだから、そのように覚えなさい。」
そうやって記憶だけを重視するのは
受験には正解かもだけど、
考える/理解する
ということを止めさせてしまうから。
でも教えてくれないんだろうなぁ、、、