思ったことなど置いてみる

写真とか料理とかバイクとか

プレゼン (すみません、写真とかの話です。しかも長いです。)

わたくし法人向けITシステムの営業職なので、

仕事柄プレゼンテーションをする機会がけっこうあります。

 

お客様へのシステム提案や、製品セミナーなど様々なものがあります。

パワポPowerPoint:プレゼンソフトの代表)を使ったりして

・提案の背景

・現状の整理

・課題点とそのまとめ

・解決の方針

・提案システムの内容

・提案システムの効果

・システム導入の費用対効果

・導入事例の紹介

・サポート体制等の説明

などなど、話し出すと沢山あります。

 

よく本屋さんなどに

プレゼンのコツ

とか

買う気にさせるプレゼン資料の作り方

みたいなハウツー本があったりしますが、

やはり

・資料の書き方とか

・色使いの注意点とか

・立ち方喋り方、指示棒やレーザーポインターの使い方

みたいな基本となるテクニックは大事です。

 

 

しかし、実際にお客様と対面してお話しすると

どんなに頑張って作った資料より

どんなに気をつけて喋ったことより

遥かにお客様が真剣な眼差しで聞いてくださるお話があります。

 

それは「体験談」。

自分自身が体験した話。

内容は様々ですが、これが強い。

物凄く強い。

 

1時間かけた渾身のプレゼンより

10分の体験談の方が

「すごく、ためになった」

「とても興味深く聞いた」

と言われた時は、

嬉しいのか悲しいのかよく分からなくなります。

 

きっと自分の体験を語る時というのは

テクニックとは別の何か

表情や

声や

身振り手振りや

動きや言葉の間合いなどからにじみ出て

それが相手(お客様)に伝わるのでしょう。

 

もちろんその時も、先程の基本テクニックは必要なのですが

どんなにテクニックを積み重ねても

決して出て来ないもの

というのがあるのでしょう。

 

 

これは、何もプレゼンに限ったことではなく

何かを表現する

ということに共通するのではないかな

と思います。

 

文章や絵や音楽

そして写真も

 

どの分野にも基本となる大事なテクニックというのはありますし、

テクニックだけで伝えられるものも多いと思うのですが、

どれだけ多くのテクニックを身に着けても

自分の中にあるものを出す

ということは、やはり最強なのでしょう。

 

高度なマーケティングに基いて顧客の嗜好をつかみ

セオリーパターンを巧みに組み合わせて

その嗜好に沿った「作品」を作り上げる

というセールス第一のコンビニ弁当的手法も、

多くの研究と努力が必要

実現するのはとても大変なことだとは思います。

 

seki-albatross.hatenablog.com

 

多くの方に「いいね」と言って頂ける作品は、素晴らしいと思います。

しかし多くの人に伝わる「良さ」とは別の

少ない人にしか伝わらないけれど、

深く刺さる「良さ」

というものはあると思うのです。

 

そしてそういう良さには

テクニックとは別の

自分の中の何か

が必要だと思います。

 

そういうものを外に出すためには

まず自分の中に何があるのかを確かめないといけません。

何もないかもしれないですから。

何も無ければ出せません。

あるものしか出せません。

なければインプットが必要です。

なので、まず自分でそれを確かめることが大事です。

 

わたしが見ているこれは、

自分の中から来たものだろうか?

 

自分の中から何かをひねり出しているのか

それとも自分の外のものを組み立てているのか

時々区別がつかなくなります。

 

なので、

とりあえず私は自分の撮った写真を自分に見せています。

 

これは自分が感じたものなのかな?

これは自分の「形」なのかな?

それともどこかで見た誰かの「形」なのかな?

 

ついでに人にも見せて、その反応を見ていたりもしますが、

その反応が「いいね」であってもなくても、まぁどうでもいいんです。

 

もちろんそれが「いいね」なら、嬉しいですけどね。