娘が高校を卒業するので
クルマの免許取ろう!
ということで、教習所に説明を聞きに行った。
自分は
「免許取るなら基本的なメカニズムを体感出来る
MTで取った方がいい」
と考えているので、その旨を教習所の担当者に伝えると
ちょっとご説明させてもらいたいのですが
と間を置かれた。
何か変なニュアンスだったので、じっくり話を聞いてみると
・実は今は、いわゆる普通自動車教習(MT教習)のカリキュラムを置いていない
・まずAT限定教習を受けて、運転免許試験にも合格して、
免許証を取得してから「AT限定解除」の
教習を受けてもらうことで、MT教習の代用とさせてもらっている
・昔からMT教習は当たり前にMT車で教習していたが、最近MT教習をまともにクリア出来ない(=追加教習が度重なって途中で挫折してしまう)方が増えて、カリキュラムを改定せざるを得なくなった
ということらしい。
はい?
MT教習で挫折?
あれですか?追加のハンコを押すためのヒラヒラしたやつが、教習原簿に吹き流しのように糊付けされる例のパターンですか?
と聞いたら
(゚-゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
と力強くうなずかれた。
マジか?
たかがクラッチと変速操作が出来なくなったか人類よ
エンストしてビビってアウトなのか?
坂道発進で下がって「ギャー」で終わりか?
いったいどうなってんねん?
さらに、入学手続きの最初に
書き取りテストがあった。
しかもその内容が
問:以下の熟語に読み仮名を振りなさい
信号機( )
みたいなレベル。
ねぇ
教習所に来るのって、最低でも16歳以上やろ?
日本人に何が起きているの?
いやいや、オートマ教習から進めるメリットも理解出来ますよ。
実用的に、今どきMT免許とか必要ないのも分かりますよ。
でもここで言っているのは
そんな合理性がどうとかという話じゃない
というのは理解いただけますか?
そういう文脈を把握してもらえているでしょうか?
MT限定解除の教習を後からやっても「アウト」の方は多いらしい。
うーーーん、、
クラッチ/変速操作が出来ない理由の一つは、
クラッチを切る/繋ぐ
という事の意味と言うか、クルマの基本的な構造が理解できないってことじゃないかと思うんですよ。
クランクシャフトから各種のギアを通じて
動力が駆動輪に伝わっていく
そのざっくりした仕組みを理解できない。
「知っているかどうか」ではないです。
「知ってる」と「理解してる」は違います。
それと「オン と オフ」ではない
「加減を調節する」ということが苦手
ってこともあるのでしょう。
料理なんかでも
「電子レンジで何秒」という数値設定は出来ても
ガスの火で火加減が出来ない
という人とか、増えてそうです。
構造の理解/イメージ力や、
「力加減」=アナログなコントロール能力とかが、
退化しつつあるんでしょうかね人類。
そのうち
「身体を動かすと危険です
みなさんのより安全な暮らしのために
出来るだけ動かないようにしましょう
動きたい時は、出来るだけデジタルな
仮想世界で行動しましょうね」
ってなるんでしょうか?
わー、たのしみだなー(棒)
【参考】