カメラや写真を趣味として楽しむ時に
適材適所
など、まぁ無視してもいい話です。
だって趣味ですから。
ただ、無視するにしても
「分かってて無視する」のと
「分かってないだけ」では
大きな違いがあるでしょう。
ということで、
デジカメのセンサーなどでよく謳われる
画素数
について、ちょっとまとめてみました。
まずデジカメで撮った写真を見る方法を整理してみると
・スマホで見る
・パソコン等の大きなディスプレイで見る
・プリントする
の大きく3つに分かれるかと思います。
この中で、パソコンとプリントの場合は
かなり大きなものになり得ます。
試しに
写真屋さんなどで用いられるいわゆる「L版プリント」から
一般的な用途では最大クラスの「A3ノビ」までを
サイズ対比してみました。
最背面にあるブルーの枠は、参考用の23インチディスプレイの大きさです。
どうでしょう?
プリントするにしてもディスプレイで見るにしても、特殊な用途でない限りだいたいこれくらいの大きさが上限ではないですか?
フィルム写真を額装して飾るにしても、一般的には四つ切くらいでしょ?
その上の半切で写真を焼く方は、かなり限られると思うんですよね。
では、これらの大きさにプリントするのに必要な画素数はどれくらいでしょう?
プリンターで有名なエプソンと
大伸ばしプリントをしているカメラのキタムラさんのページを見てみましょう。
●エプソンさんのページから
ソース:https://faq2.epson.jp/web/Detail.aspx?id=1217
●キタムラさんのページから
ソース:https://www.kitamura-print.com/print/bigprint/
多少の違いはありますが、
ざっくり1,200~1,600万画素くらいあれば、
大きなプリントにも耐えられそうですね。
つまり、これくらいの画素数が
実用性から見た適材
と言えるでしょう。
もちろん最初に書いたように趣味の話ですし、
撮った写真から一部分を切り出したり(トリミング)もするでしょうから、
あくまでも目安の話ではあります。
ちなみにパソコンや大型テレビのディスプレイについて見てみると
いわゆるフルHDというのは約200万画素
流行りの4Kと呼ばれるもので約800万画素
8Kという規格まで行くと約3,300万画素となります。
4Kって意外と低画素でしょ?
でも50インチとか100インチとかでもめっちゃ綺麗。
最近のデジカメは4000万画素とか6000万画素とかの機種がフラッグシップ機として君臨していることが多いです。
しかし非常に大きな(駅の壁面いっぱいみたいな大きさの)広告写真とかならいざ知らず、普通の人が普通に写真を運用するなら、上に書いたくらいの画素数で十分なんです。
高画素機を買うのもいいし、
それはそれで楽しさもありますが、
こういう現実的な目安を分かった上でやりましょう。
また、何でもかんでも
「高画素至高!」
のように叫ぶ馬鹿な自称ベテランもけっこういますから
騙されないようにしましょうね。
※「高画素機であれば、ざっくり撮ってから切り出すのが楽だ。」というプロ写真家とかもいますが、例えば6,000万画素のカメラで撮った写真からタテヨコ半分の部分を切り出すと、その面積は元の4分の1になるので、画素数は1,500万画素にまで落ちます。
これって焦点距離的には2倍のレンズを使ったのと同じ範囲になるんですけど、せっかくの6000万画素機なのに1,500万画素まで落ちます。
つまり緊急対策的には「あり」だと思いますが、少なくとも「前提とする使い方」ではないよな、と思うんですよね。