思ったことなど置いてみる

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アルトホルン

娘がアルトホルンが欲しいと言う。

小学校の頃にブラスバンド部に入り吹いていたのだが、中学に上がりブラスバンド部がなくなってしまったので、以降さわっていない。

 

自分はと言うとアルトサックスが好きで、ろくに吹けもしないのに持っている。

ちなみに楽譜も読めない。

でも口元のリードが振動して楽器全体が共鳴するその振動が感じられる「音が鳴っている瞬間」というのが好きで手放すことなく今も手元にある。

 

学校から帰ってきてテレビを付けると知らない日本のミュージシャンがアルトサックスを吹いていた。外人さん達と一緒にセッションしているその姿はとにかく楽しそうで、「管楽器は小難しい感じ」というそれまでの先入観を吹き飛ばしてくれた。

番組を見て知ったのだけど、そのミュージシャンは渡辺貞夫、通称ナベサダその人だった。

 

今でこそオジサンたちの趣味の一つにアルトサックスが挙げられたりするが、当時はそんな風潮はなく、管楽器を買うなんてことは「特別な家庭だけのこと」で、ヤマハに足を運んだ時も「場違いだよな俺」しか考えていなかった。

 

結局それまでの貯金を蒸発させてヤマハのアルトサックスを買った。

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YAS-23だよ。古っ!

サックスの教室とかはなかったので、自力で本を読み(ネットとか無いから!)あれこれ練習してどうにか音らしきものは出るようになった。

だがその後環境の変化等があり、音の大きい管楽器を吹ける状況を作ることが出来ず、「俺、サックス吹けるよ」と言えない状態のまま今に至っている。

 

でもね、それでもやっぱり好きなんですよ。

楽器で音を出すこと、出せる楽器が手元にあること。

それを幸せに感じる。

 

 

アルトホルンが欲しいと言った娘が、「別に一生懸命練習してブラバンで頑張りたいとかじゃない。ただ音を出したい。それが楽しい。」と言った。

 

同族である(笑)

 

 

アルトホルン、買いました。

本当はヤマハのカッチリしたのがいいんだけど、それを買うかどうかは本人の将来に任せる。なのでJマイケルのお手頃盤を買った。

Jマイケル(中華製楽器)に対してはちゃんと吹ける方々から辛辣な意見が出されているが、最低限の品質はキープしているようなので、現時点では良しとした。

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サックスもホルンも共にE♭管。

アルト2号である。

ブラスの持つ重みや冷たさ、楽器の震えを愛でることが出来る幸せを娘と共有出来るとは思っていなかったので、自分もとても嬉しいです。

 

現品はまだ届いていない。

届いたら、とりあえずカラオケに持っていってブワブワ鳴らしてみようかね。