レンズをキャップではなくスライド式のカバーで保護してしまうカプセル式コンパクトカメラ「XA」。
コンパクト機でありながら、プログラムオートではなく絞り優先オートを装備。
一眼レフのサブ機としての一面もありました。
オレンジ色のf5.6に合わせることで、パンフォーカスになりました。
一番下のレバー(白線のやつ)がピント調節レバー。
二重像合致式のレンジファインダーを装備していました。
「ISO」ではなく「ASA」表示なのが時代ですね。
ボディー全面右下に装備されたファンクションレバー。
これを引き起こすことでセルフタイマー使用時の接地安定性も向上させていました。
角が無くそれでいて直線的なボディーデザインに、やはり角がないのに直線的なXAのロゴ。オレンジ色は感圧素子を使ったフェザータッチのレリーズスイッチ。
機能的な着地点に向かって突き詰められたデザインは、やはり故米谷氏のものでした。
「売れる商品」ではあっても「儲かる商品」ではなかったのかもしれません。
「写真を撮る道具としての最適解」を追い求める設計思想が、今後も引き継がれていくことを願っています。