「都内の最新感染動向」というサイトがあります。
ここにはいくつものグラフがあります。
※7/31 13:00時点のものです
いくつかを見てみましょう。
まずこれ。
「報告日別による陽性者数の推移」です。
仮にこれをグラフ1と呼びます。
「陽性者」の数を
「保健所から発生届が提出された日を基準」として
「報告日別」にまとめられたものです。
もう一つのグラフ。
「検査の陽性率」です。
これをグラフ2と呼びます。
陽性判明数(PCR・抗原)の移動平均
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検査人数(=陽性判明数(PCR・抗原)+陰性判明数(PCR・抗原))の移動平均
という計算から算出した「陽性率」を
「検査結果の判明日を基準」として
まとめられたものです。
2つのグラフの基準日が
「保健所から発生届が提出された日」
「検査判明日」
と異なっているので、各々の数字が全く同じにはならないと思いますが、
試しにグラフ1とグラフ2の数字を並べてみましょう。
ん?
何が起きたの?
何でこんなに数字が違うの?
※このグラフ2の数字(各陽性者数)は移動平均値ではなく、グラフ1と同じ単日値です。
この値をベースに各移動平均値を算出していることを、提供データで確認しています。
グラフ1の「陽性者数」というのは「PCR検査陽性者数」と同義じゃないの?
基準日が違うから?
それにしても差が大きくないですか?
グラフ2で、いきなり抗原検査の陽性者数が出て来たのはなぜ?
「陽性率」の計算に、この抗原検査数が合算されてるのはなぜ?
・PCR検査の陽性率
・抗原検査の陽性率
それぞれ別に算出すればいい、ていうかすべきでしょ?
そもそも抗原検査数は、グラフ2にだけ表示されているように見えますが
どうして陽性率の計算をする時だけ現れて、しかも合算値なんです?
ちなみにPCR検査だけの陽性率を、別の厚労省オープンデータを使って
グラフ化してみたのがこれです。
※移動平均ではなく単日データです
きっと私の頭では分からない理由があるのでしょう。
私が何か見落としていたり、勘違いしてたりするのでしょうね。
でも、
非常にわかりにくい
と思いませんか?
・基準日がバラバラ
・「何が陽性なのか」の意味も不明瞭
・日別数値と移動平均値が混在
「統計」などと呼ばれるものより、遥かに初歩的で単純な数値なはずなのに。
一般人を対象に公開されているはずの情報なのに。
どうして
・基準をそろえる
・用語の定義をそろえる
と言った初歩的で単純なことさえ守れないのですか?
まさか、意図的に「守ってない」わけじゃないですよね?
もしそうなら大問題ですが、
そんな事はあるはずないですよね?
だとすると、
「守る能力が無い」
ということですか?
でもそれだと、もっと大問題ですよね?
過去に何度も書いていますが、
こういうわかりにくい数字を振り回されると
煙に巻かれている
としか思えなくなります。
もっと分かりやすい整理された数字を提供して欲しいものです。