先般、単焦点レンズの話を書きました。
で。
先日、とある公園に散歩がてらカメラを持って出かけたのですね。
メイン機のE-M1というカメラには30mm(35mm換算60mm相当)のレンズ。
サブ来のE-PM2というカメラには14mm(35mm換算28mm相当)のレンズ。
この2台のカメラをバッグに入れて、ふらふらと歩きながら撮っていたわけです。
どちらのカメラが優先とか考えずに成り行き任せで撮っていたのですが、
自宅に帰ってきてデータをPCに移してみると
意外なことに60mm相当で撮った写真の方が多い。
ざっくり3分の2の枚数は60mm相当で撮っている。
これ、けっこう驚きました。
いわゆるスナップ写真だと、28mm相当とか35mmあるいは最近だと40mm等の広角系のレンズが使われることが多いのです。
カメラのレンズは50mmくらいが「標準レンズ」とされていて、
・焦点距離がそれより短い=広い範囲が写せる=広角レンズ
・それより長い=写る範囲が狭くなる=望遠レンズ
と分けられます。
28mmとか35mmというのは「スナップ向き」と言われるほどの定番なわけです。
それに対して60mmというのは「ちょっとだけ望遠」なレンズになります。
「ぱっと見た視野を全体撮る」のが広角レンズなのに対して、60mmというのは
「これ」とか
「それ」とか
要は撮る対象を絞り込む必要性が増えます。
ズームとか出来ないので、自分の足で前に出たり下がったりすることも増えます。
なのに3分の2が60mm相当。
「へぇ~~」
と気の抜けた感嘆を上げつつ考えてみると、
「お?」と何かに目が止まって撮る時の視野って、
実はけっこう狭いのね。
ということかなと思うのでした。
目に入った景色をざっくり取り込める28mm。
「あ、これこれ。」と掴むような60mm。
昨今流行りの40mmという画角も、なんとなく納得出来たのでした。