RICOHのコンパクトデジカメGRIIIxを手にしてから、
もうすぐ1年になります。
GRIIIxには「イメージコントロール」という画作り用のフィルターが各種内蔵されているのですが、今まで撮った写真を振り返ってみると使用頻度の高いものがありました。
それが、
・標準のスタンダード
・ポジフィルム調
・クロスプロセス
・ブリーチバイパス
の4種です。
※モノクロも撮りますが、ここではカラー限定で。
GRIIIをお使いの方にはお馴染みの名前ですね。
2つほど作例を並べてみます。
左上から
スタンダード ポジフィルム調
クロスプロセス ブリーチバイパス
です。
もう1例。
同じように左上から
スタンダード ポジフィルム調
クロスプロセス ブリーチバイパス
です。
かなり雰囲気が変わりますね。
と、ここまでご覧頂いて、気づかれた方はいらっしゃいますでしょうか?
実はこれらの写真は、
GRIIIxで撮影したものではありません。
※騙しました、すみません。一種のブラインドテストくらいにお考えください。
2013年に発売されたOLYMPUSの「XZ-10」というコンデジで撮ったものです。
ちなみに画素数は1200万画素。
レンズは35mm換算画角26-130mmでF1.8-2.7の明るい i-ZUIKO を積んでいます。
※メルカリで中古で1万円でしたXZ-10
そのXZ-10で撮った写真に、Lightroomで自作したプリセットを適用しています。
各プリセットは、GRIIIxで実際に撮影した画像を見ながら「そこそこ近いけれど自分の好みも入ってる」くらいの感じで作ったものです。ブリーチバイパスだけはOLYMPUS E-M1markIIのものをベースにしてプリセットを作っています。
ソフトがLightroomであれ何であれ、各調整パラメータの内容がカメラの画像エンジンとは微妙に違うので「全く同じ」にはならないわけですが、それなりに近い方向に向けさせることは出来るようです。
これらのプリセットは、RAWデータにもJPEG画像にも適用出来ます。
RAWデータに適用すると「RAW現像」と呼ばれて比較的歓迎され。
JPEG画像に適用すると「レタッチ」と呼ばれて嫌われたりします。
同じプリセットの適用なのに、不思議な話ですね。
最新鋭のカメラでなくても
カメラに内蔵されたイメージコントロールでなくても
自分の好きな仕上がりの写真を作り上げることは出来ます。
カメラ自体の個性を楽しむことも楽しい(やはりGRIIIとXZ10は違います)ですが、
こういうイメージコントロールの再現(あるいは好きな写真家の写真の再現)というのも楽しいものです。
冬場で撮影機会が減りがちでもありますから、これまでに撮った写真を「◯◯風」とかに編集(RAW現像でもレタッチでも)してみると、楽しいかもですね。