思ったことなど置いてみる

写真とか料理とかバイクとか

「自然な描写が好きなんです」 -レタッチ-

写真関連で
「自分は自然な描写が好きだからレタッチはちょっと、、、」
みたいに言う方がいらっしゃいます。


・レタッチ=写真を不自然にするもの・・・✕
・RAW現像=写真に詳しい人がやること・・・◯
みたいに思われてるのかもですね。


でもこれ、間違いです。

 


◯レタッチとRAW現像


やってる事自体は、いわゆるRAW現像もレタッチもほぼ同じ。
フィルム写真で言えば「印画紙への焼付/引き伸ばし」工程。
※ここで「RAW現像はフィルム現像だろ」と思った方。
 それ違います。
 一般に「RAW現像」と呼ばれているのは、実は「RAW現像終了後の画像をもとにしたレタッチ」
 本来なら「RAW現像」ではなく「RAWレタッチ」とでも呼ぶ方がより適切な作業です。
 詳しくはリンク先へ。


そしてその結果として出来上がる写真がどういう感じになるかは、その処理をする人の考え方次第。
当たり前ですね。


リンク

gtailang.wixsite.com

 

 

◯撮って出し


中には
「撮って出しが一番!」
と言いながら、

カメラ側の各種カラー設定(ビビッドとかブリーチバイパスとか)を掛けていたり(Lightroomで言うプリセット適用に相当)、カメラ内RAW現像でイジリまくってる方とかも見受けられます。


それ「撮って出し」ちゃうやん(笑)


RAW現像を
・PCでやってるか
・カメラ内でやってるか
の違いだけです。

 


◯自然な描写?


「自然な描写」と言う場合でも、
その「自然」の基準って、基本的には
撮影者本人が見たその時の印象
じゃないですか?


もちろん
誰が見ても大きく加工された写真
というのもありますが、「自然な描写」の基礎となるのは
撮影者が見たその場の被写体の状況
になるはずです。


ということは、
それって撮った本人にしか分からないこと
なんですよね。


写真を見るだけの人は、撮影時の被写体なんて見ていない。
一般的な常識なり経験値なりをベースに写真を見ている。
その線を大きく外れない限り「自然な写真」に収まります。


そして
最も不自然な写真
とも言えるのが
モノクロ写真

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なんせ色が無い
そんな視界は、まずあり得ない。


※文脈的に誤解されるかもなので敢えて書きますが、
私自身モノクロ写真は撮りますし好きです。
ここではモノクロというものが基本的に不自然=通常の視界ではあり得ないものですよね、ということを言ってるだけです。拡大解釈しないで下さいね。

 


でもカラーであれこれすると
不自然だ!
とお怒りになる
「モノクロ大好きなベテランさん」
がけっこういらっしゃる。

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変な話でしょ?
写真というのは、
・表現手段の1つで
・もっと自由なもの

 


特に初心者のみなさん。
頼んでもないのに、他人の写真を評価したりする
変な人には注意しましょうね。