中学の頃、それまで貯めてたお年玉や何やらを使って一眼レフを買った。
買ったのは「OLYMPUS OM-1」。
小型軽量を謳った一眼レフで、一目惚れ状態だった。
ちょうど皆既月食が見られるチャンスが来た。
OM-1+150mm望遠+テレコンバーター。
家の前に三脚を立て、必死になって月を撮った。
赤銅色に染まった月が、想像以上に立体感を持って「球」として夜空に浮かんでいる素敵な違和感を今でも覚えている。
2018年1月31日の夜。
皆既月食。
当初の天気予報は曇りだったのでほぼ諦めムードだったのだが、意外にも晴れた。
マイクロフォーサーズのOM-Dに、アダプターを経由して古いOM-1用の反射望遠500mmレンズを付けて撮ってみたが、無限遠のピントが上手く出ない。それでも撮影後にPhotoshopの力を借りて、それなりの絵にはなった、かな。
赤銅色の月を見ると、中学生の夜に見たあの月を思い出して胸が熱くなる。
子供の頃の体験というのは、大事なものだね。