IT:Information Technology・・・情報技術 とは何か?
という話は、ちょっとググると色々出てきます。
例)
・インターネットなど、通信やコンピュータを駆使する技術
・コンピュータを使って電子的なデータや情報を作成・処理すること
・PCやスマホなど、ネットワークを使った情報技術の総称
等々、まぁ似たりよったりですね。
自分は法人向けITシステムの営業職であり、上級システムアドミニストレータ試験(情報処理技術者試験、レベル5)の合格者でもあります。
その立場から考えると、これらの説明は
「間違ってはいないけれど狭すぎる」
と感じます。
結局こういう話はコンピュータに詳しい人間が話すことが多いので、このような説明になってしまうと思うのですが、
「IT=コンピュータの話」というスタンスから離れること
がとても大事だと思うのです。
ではITとは何か?
というと、それは
情報というものの扱い方
と考えるのが適切と思います。
コンピュータは「そのための道具の一つ」に過ぎません。
決してコンピュータが中心なのではありません。
日常生活でテレビや会社の同僚や学校の友達と話す時。
普通にお互い情報交換をしていますね?
そこにITはあります。
つまり、
どのように伝えるか?
伝わってきた情報を、どのように処理するか?
ということです。
「IT=理系」のように思う方が多いと思いますが、
それは間違いです。
「コンピュータ=理系」と言い換えたほうがいいでしょう。
それは一つの道具の話です。
ではITは何系なのか?
ITは文系です。
デジタルなんか関係ありません。
プログラミングも非常に部分的な話です。
ITで一番重要なのは「意味」です。
・情報そのもの
・情報の背景
・情報に関わる人やモノ
・情報の経緯
・情報の切り分け
・情報の発信元
・情報発信者の意図 等々
それらをどのように把握し、どのように扱うかという技術。
それがITの本質であると私は思います。
ネットワークとコンピュータの発達によって、私達を取り巻く情報は膨大なものとなりました。
誰の手にも24時間ネットワーク常時接続の携帯端末(スマホ)があります。
そのような高度な道具の力は素晴らしいものです。
しかしそれらは「道具」です。
道具には「使う技術」が必要です。
ここで言う「使う技術」とは、「個々の機能に詳しいこと」ではありません。
情報の意味を把握し
「何のために・どのように道具を使うか」を
決定できる力です。
道具の持つ機能に振り回されることなく、
「道具を使う側=道具よりも上位の存在」
でありましょう。
注:「ITリテラシー」は、また別の話です。
意味を混同しないように。