正直な話、驚いた。
各カメラメーカーのフラッグシップ機に位置づけられる製品が、性能的に「凄い」のは言うまでもないことだ。
そういう「凄い」カメラを買う人というのは、写真を職業にしているプロの方とか、それに近い技能を身につけた方々だと思っていたのだ。
驚いたのは、たまたまパナソニックの「S1R」のWebサイトを見ていて、流れで公式オンラインショップを覗いた時だった。
「使いこなしセット」
はい?
約120万円ですよ。
「初心者用ダブルズームキット12万円」とかじゃない、
フラッグシップ機で120万円の
「使いこなしセット」って
一体何だ?
「割安かどうか」とかいう話じゃない。
バイクに例えるなら
高性能なビッグバイクに
ヘルメットとグローブ・ブーツ・レーシングスーツ等が付属した
「乗りこなしセット」
を目撃したような違和感。
使いこなしセットの内容
カメラ本体
24-105mmズーム
70-200mmズーム
50mm f1.4単焦点
バッテリー・バッテリーグリップ
シャッターリモコン
アイカップ
・極端なクセが出ない範囲の広角系&望遠系ズーム
・明るくて「ボケ」が出しやすい標準レンズ
・がっつり構えやすいグリップと三脚使用時用のレリーズ
「使いこなし」とは一体どんなレベルなのだ、、、
セットの内容が自分のニーズにピッタリ合う方もいらっしゃると思うので、買うことは問題ないと思うのだけど、
この「売り方」は何なのだ?
どんな人をターゲットに置いてるんだ?
カメラのことがよく分からない人か?
カメラのことがよく分からない人が、
「おお、これだけあれば使いこなせるのだな、うむうむ。」
と頷きながら120万円の「使いこなしセット」をカートに入れるのか?
120万はそれなりに高いが、ライカとか買うならボディしか買えないレベルの金額(ライカM10-Pボディ1,078,000円)だ。
そんなことで驚いているわけではない。
信じたくはないが、これが「よく分からない人向け」のセットで、それを「よく分からない人」が買っていくようなものではないと信じたい。
わたしゃ一般的なミラーレスで十分です。