以前こんなのを書きました。
しかし最近になっても、
コロナの死亡者数はインフルより少ないから、
そんなに怖がるものではない。
という主張が絶えません。
なので改めて数字をまとめてみました。
まず今期のインフルエンザの動向です。
これには厚生労働省が発表している
「インフルエンザに関する報道発表資料 2020/2021シーズン」
のデータを用いています。
資料中にある「定点当たり報告数推移」を見てみましょう。
1年間には52の週があるので、この週単位で報告数を時系列に見たものですね。
各資料から数字を拾い、これを今期/前期でまとめ直したものがこちら。
青い線が今期ですが、ほぼ「下線」としか言えない状態にまで減少しています。
減少原因についてはいくつかの要素が考えられるでしょうが、新型コロナウィルスに対する感染症対策(三密禁止・マスク等々)の影響が大きいことは間違いないことだと思います。
さて、
例年のインフルエンザによる死者数(超過死亡)は、約1万人なのだそうです。
※超過死亡というのはインフルエンザが直接原因なケースだけではなく、
元から持っていた慢性疾患等の併発による死亡者数も含めた数
そして
20201年3月時点の新型コロナウィルスによる死亡者数は8,000名超。
この数はPCR検査陽性者を分母にしているので、超過死亡と似たような数になっていると推測されます。
この2つの数を比較して、
新型コロナによる死亡者数(約8,000)は
インフルのそれ(約10,000)より少ないのだ!
と叫んでいる方がけっこうおられる、ということです。
でもそれっておかしくない?
まとめてみると、こういうことだよ。
インフルの「例年」っていうのは、前期以前の数字だよね?
つまり今期のような感染症対策が「なし」の状態の数でしょ?
それを感染症対策「あり」の今期のコロナの数字と比較するんですか?
前提条件の違う数字を比較しても
意味ないでしょ。
別に全てのコロナ関連の情報が正しいとは言いません。
・先日来の記事で書いているように
mRNAワクチンとか怪しすぎる(特に報道)
・新型コロナウィルス本体の隔離さえ、
出来てるのか出来てないのか情報が交錯している
・ワクチン以外の治療薬に関する情報が一切出てこなくなった
何でや?!
何かおかしい
何か不自然に感じる
「とにかくワクチン打て!」と煽られてるように感じる
事の背景に、いわゆる「陰謀論」と呼ばれるものがあることも知っています。
「何者かが世界の人口削減を目指している」という話も耳にしていますし、それを否定する根拠もないので、可能性としては「あり」だと思っています。
DSだのアドレ◯クロムだのホワイトハウスの地下通路だのTR-3Bだのという諸々の情報がネットで飛び交っているのも知っていますし、それを否定もする気もないです。
でも、そういう情報が激しく飛び交っている現状があるからこそ、情報、特に数字を伴った情報は表面的な説得力が強いだけに、ちゃんと精査しないと危ないと思うわけです。
新型コロナの正体が何なのか?ということは重要な問題ですが、
仮に正体が変異型のインフルであっても
全く違う何かであっても
これだけみんなが外出を控え
三密を避け
窮屈なマスクを我慢し
結果的にインフルの報告が1%以下にまで減少し、ほぼ消滅状態なのに
それでも8,000名もの方が亡くなっているというのは事実でしょう。
繰り返しますが
・バックで何が起きているのか
・コロナの正体は何なのか
ということも大事です。
そういう状況だからこそ、情報の意味をちゃんと読み取ることが必要だというのが僕の意見です。
もちろん、ここに書いたことが間違っている可能性もありますから、
それは違う
という訂正情報をお持ちであれば、提示して頂ければと思います。
持論にこだわる気はありません。
正確な情報が欲しいだけなので。
みなさんは、どのようにお考えですか?
<追記>
「いや、そもそも死亡8,000人超という数字がフェイクだから!」
という話もありますが、だったら尚更インフル1万人と比較するのはナンセンスです。
そういうことに注意しようね、
というお話でした。