新型コロナウイルスによる死者数について、以前から
検査陽性者が死亡した場合は
厳密な死因を問わず
コロナ死者数としてカウントされる
という話がありました。
これは令和2年6月18日付、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部からの通達にある以下のような記載が元になっているようです。
https://www.mhlw.go.jp/content/000641629.pdf
通達文を読めば分かる通り、
厳密な死因を問わないのは速報性を優先するから
であり、
確定値については人口動態調査によって把握する
ということなので、
これを一概に「水増しだー!」と騒ぐのはおかしい
と思います。
では、
具体的な数値を確かめてみましょう。
厚労省の速報値と人口動態統計を比較してみたのがこちらです。
速報値を精査する段階では
・速報時点でカウント漏れした死者数の加算
・死因の精査によるコロナ以外の死者数の減算
が発生するはずです。
この加算と減算。
あくまで推測の域を出ませんし、断定することは困難ですが、
「速報性を優先するために厳密な死因を問わずに報告している」
という前提で、
・カウント漏れの数 と
・コロナ以外の死因の混在数 を比べた場合、
コロナ以外の死因の混在数の方が
多いんじゃないの?
と感じるのはおかしいでしょうか?
であるならば、
速報値よりも確定値は少なくなる方が
自然ではないですか?
しかし実際には全ての月に於いて、
確定値累計のほうが大きくなっている。
これは一体どうしたことなのでしょう?
しかし、個々の病院でカウント漏れがそんなに発生するとも思えません。
病院の業務はそんなに雑ではないでしょう。
月次の死者数を見てみると、月によっては確定値が少ない場合があります。
「病院からの報告については『後日精査→減少』である」と仮定すると、
考えられるのは
「病院の外で発生した死亡数が加算されること」
です。
その病院外の加算要素の変動によって、
月次計の確定値が増減しているのかもしれません。
だとしたら、その「病院外の加算要素」とは何なのでしょう?
病院の中/外という定義が難しいですが、要は
・病院(医師)による診療結果として報告される数字=中 と
・病院以外のルートから報告される数字=外
ということですよね?
よく聞く
「交通事故等で亡くなった方も死後検査で陽性が出たらカウントされる」
等の数字がこれに当たるのでしょうか。
でも、そういうのは「事故死」でしょ?
「死因を精査した結果」に含めるべき数字とは思えません。
いったい何が死因精査後の確定死者数を増やしているのでしょう?
ご存じの方、教えて下さいな。