さる3月3日、
「新型コロナワクチン公共情報タスクフォース」
というものが出来たのだそうです。
で、ここが運営している
「これでわかる!新型ワクチン情報」
というサイトを見てみました。
この中のいくつかの記事について
素人である自分にはよく分からない点をピックアップしてみました。
国際感染症センター センター長
大曲 貴夫先生のページ
驚くほど効果が高いと感じています。実際にファイザー社のワクチンについては、発症予防効果はおよそ95%と報告されており、
この「95%」という数字は色々な所で出てくるのですが、ファイザー社がどのようにして95%としたのかについての評価というのを見たことはありません。
インフルエンザ等のワクチンに比べて非常に高い有効性なだけに、そのファイザイー社が行った具体的な計測方法や検査ボリューム等がどうなっているのかは気になるポイントです。
新型コロナウイルスワクチンの開発には、最先端の技術が利用されています。
日本国内でも特別承認として異例の速さで認可されたことから、安全性を懸念する方がいます。
アメリカの「ClinicalTrials.gov」のページには、以下の記述があります。
これを見ると、いくら研究期間を短縮したとは言え、元々のスケジュールに比べてあまりにも短期間でリリースされています。
そして米国の承認は、あくまでも「緊急承認」であるはず。
ソースはこちら。
※ブラウザがクロームならば、右クリックから「日本語に翻訳」を選ぶとページ全体が翻訳されます。
またWikipediaには以下の記述もあります。
2020年までに、こららのmRNAバイオ技術企業は、心血管疾患、代謝疾患、および腎臓疾患のなかでも、がんや、希少疾患(クリグラー・ナジャー症候群)に焦点をおいてmRNAを薬剤としてテストした結果、細胞にmRNAの取り込む際の副作用が深刻すぎることがほとんどであることがわかり、不十分な結果となってしまった[39][40]。ヒト用のmRNAワクチンが開発され、狂犬病、ジカ熱、サイトメガロウイルス、およびインフルエンザウイルスに対してテストされましたが、広くには使用されることなく[41]、数多くの大手製薬会社はこのmRNAを使った技術を放棄している[39]。
過去30年間に渡って研究され、それでも成果を出せず技術放棄されたものが、
・最先端の技術を利用したから
・米政府によるワープスピード作戦という資金支援があったから
という理由だけで、
「安全で安心な医薬品」を生み出せるとは
とても考えにくいと思うのですよね。
まだ分からないものに対して恐怖や不安を感じることは当然だと思いますので、まずは正確な情報を収集・理解していただいたうえで判断していただきたいと思います。
全くその通りだと思います。
しかし、メディアの多くは負の側面をほとんど報道せず
「とにかく大丈夫だから打て」
としか言ってないように感じるのです。
東京都医師会
尾﨑治夫会長のページ
ワクチン開発にかかった期間が短いことや遺伝子を利用する新しいワクチンの仕組みから、細胞に未知の影響が残るのではないか、副反応が心配だと考える方もいます。ですが、決して「速くできたからいい加減」ではありません。
不安を覚えている人の中で、
「速くできたからいい加減」
と考えている人は少ないのではないでしょうか。
そうではなくて、
「まだ『出来た』と言える段階には達してないのでしょう?」
という不安があるのではないかと思います。
この2つは、全く意味が異なります。
どんなに最先端技術や資金を投入しても、
・これまで一切前例のないmRNAワクチンでありながら
・本来必要な中期/長期の観察無しでリリースされている
わけで、そのようなワクチンに対して、あまりにも
「『安心していいよ』の声しかない」
という点が、怖いと感じます。
日本病理学会 病理専門医
峰 宗太郎先生のページ
mRNAは体内に入りスパイクタンパク質を産生した後、急速に分解されます。時間にして約20分後には物質としてのRNAは半減すると考えられており、この点に関しては動物実験も実施されています。実験は、発光するタンパク質の情報をmRNAに乗せて投与し、投与後どの程度の間光っているかを確かめるという内容です。結果は、投与から0.2日ほどで体中が光るようになった後、急速に発光は収まっていき、投与から10日後には検出されなくなるというものでした。
こうした実験からも、mRNAは人間の場合でも恐らく10日程度しか体内に残らないと予測されます。
1.物質としてのRNAは20分で半減する
2.発光するタンパク質のRNAで実験したら投与から0.2日で体中が光るようになり、10日後には検出されなくなった。
この1と2の関連性が分からないんですよね。
20分で半減ということは1時間で2の3乗=8分の1になるということ。
0.2日=4.8時間=約5時間とすると、投与から5時間経過した時点で
RNAは8の5乗分の1=32,768分の1にまで減っているのではないですか?
もしも減らない理由があるのなら、「1」の記述に意味はないのでは?
10日間というのは240時間ですから8の240乗分の1(計算する気にならない)にまで減るのではないのですか?
ていうか、なぜ10日間「も」光が観測された=RNAは存在したのですか?
RNAが減らないなら何が原因なのでしょう?
減らない原因には、どんなことが考えられるのでしょう?
「10日以上、もっと長期に渡って消滅しない」という可能性を無視していい状況なのかが怪しくなってしまいます。
数字は説得力を持ちますが、意味がつながらない数字は不安を煽ります。
専門家だけの研究発表の場ではない素人向けのこのような場に数字を出すなら、素人でも意味の繋がりが分かるようにして欲しいと感じます。
また、体内でmRNAをDNAに変換するためには特殊な酵素が必要です。この酵素は基本的にヒトの体にはほとんど現れることがなく、テロメラーゼなどの例外はあるものの、それを考慮する必要はまずありません。仮にmRNAをDNAに変換する酵素が現れたとしても、mRNAから作られたDNAがさらに別のDNAに組み込まれるという現象も、特殊な酵素(インテグラーゼ)がなくては起こり得ません。
これはつまり
逆転写酵素が働く可能性は全く無い
というお話だと思うのですが、
「ほとんど現れることがなく」「まずありません」からの「仮に、、現れたとしても」という記述は、「低いけれど可能性はある」としか受け取れません。
また「mRNAから作られたDNAがさらに別のDNAに組み込まれる」ことではなく、
「mRNAから作られたDNA=スパイク蛋白の情報を混ぜられたDNAを持った細胞自身が体内で細胞分裂=増殖する可能性」のことが心配です。
参考動画
「統合医療クリニック 徳」院長 高橋徳先生の動画。
CoV-Navi(こびナビ) 副代表
日本救急医学会 救急科専門医 日本外傷学会 外傷専門医
木下 喬弘 先生
新型コロナウイルスワクチンに関するさまざまな報道がなされるなかで、開発から流通までの期間の短さから、臨床試験などが正しく行われていないのではないかという声も耳にします。しかし、決してそのような事実はなく、ワクチンの有効性や安全性を確認する研究の方法やその規模・厳密性はこれまでのワクチン開発と同等です。
・これまで一切の前例がないmRNAワクチンで
・中期的/長期的な影響については検証出来るはずのない
短期間の開発(開発開始から緊急承認まで約8ヶ月)なのに
どうしてこれまでのワクチンと同等の安全性が確保出来るのでしょう?
今回のワクチン開発では、試験結果が出そろう前に試験方法などに問題がないかを審査し、試験が完了した段階で結果のみを審査するという方法で審査期間の短縮を図りました。
ん?
順番おかしくないですか?
これってつまり、それ以前のワクチン開発では、
試験結果が出そろう前に試験方法などに問題がないかを審査
してなかったのですか?
というより、
試験方法の審査って、試験を実施する前に行うべきじゃないですか?
すみません、いったい何がどうなってるのか
さっぱり分かりません。
以上、
「素人である自分にはよく分からない点」
をいくつか上げてみました。
みなさんは、お分かりになってましたか?