オリンパスからは、PEN E-P7が、
そしてニコンからはZ fcが、リリースされました。
どちらの製品もサイトのトップで女性向けを謳っている感じです。
こちらがE-P7
で、こちらがZ fc
どちらの製品にも共通していると思えるのが、
アナログなダイヤル操作系の重視。
E-P7
Z fc
こういうのを「オシャレ」とか「レトロ」とか評してるサイトも散見されます。
また、
「でも、中身はE-M10なんでしょ」とか
「中身はZ50で外側だけ変えただけだよね」とか
として、
「初心者とか見た目重視な人にはいいんじゃない?」
的に斜に構えた評価をする方も見かけました。
でも自分的には、どちらの製品も「写真を撮る楽しみ」のすごく基本的な部分、超高画質とか超高性能を追求するだけではなくもっとベーシックに
「写真って、カメラって、けっこう面白いんですよ。」
な部分ににフォーカスしているように見えるんですよね。
過去にコンデジをスマホに寄せようとして失敗した経験に基づいて、
というカメラという製品の立ち位置みたいなものを見直して欲しいという感じを受けました。
ただそれは、マーケット・ドリブン=市場の要求による製品化ではないので、出来るだけ開発コストを抑えた形でないと実現出来ない。
なのでE-M10やZ50をベースにして実現している、ということなのかなとも思います。
カメラ屋として本当に作りたいのは、こういう方向なんよ。
あくまでも想像でしかありませんが、
そういう気持ちがこもっていたらいいなぁ
と思ったのです。
画像の記録方法がフィルム(アナログ)からデジタルになっても、道具としてのカメラを使うのはヒトですし、ヒトがその手で使う道具である以上、
触感を伴う操作系というのはやはり大事だよね
と以前から思っているので、今回のような2製品の登場はとても嬉しく思います。
そして、もしそうならば、そういう思いを込めた製品サイトのトップが女性向けっぽく作られていることの意味というものを考えてもいいのかもしれないな、とも思います。
ま、深くは書きませんが ( ̄▽ ̄;)
カメラという機材そのものではなく成果物である写真にフォーカスした製品が、もっと出てきて欲しいなぁと思います。
次は何が来るんだろうね。