思ったことなど置いてみる

写真とか料理とかバイクとか

地盤沈下

 

先日、こんな記事を書きました。

 

seki-albatross.hatenablog.com

 

マニュアル・トランスミッション車(MT)の教習が成立しないらしい。

途中で挫けてしまうのだそうです。

 

そして、カメラ/写真の方でも

「マニュアル撮影は難しい」

という声を聞きます。

絞りとシャッタースピードISO感度の関係がわかりにくい、と。

そしてオートフォーカス性能も超絶レベルに進化して、

そういう超絶性能がないと

ダメなカメラ

な烙印を押されかねません。

 

車の「安全機能」も物凄いですね。

コンピュータのアシストなしのクルマなんて、きっともうあり得ないのでしょう。

 

駅の構内や地下街を歩いていると、正面から人が歩いて来ます。

「このままだと衝突するよな。」

と思いながら、こちらが避ける。

「避けなかったらどうなるのだろう?」

と思いながら、ギリギリまで避けずにいるとほぼ間違いなく相手は避けず、

当たるギリギリでこちらが避けることになる。

 

例えばツイッターに書かれる短い文

あるいは店の張り紙に書かれるような注意書き。

そういう「文章」とは言えないほど短い文

それさえ文意を読み取れない

そこに含まれる単語のいくつかしか目に入らない。

いくつかの単語だけで、勝手な物語を作り上げて

勝手な理解に落ち着く。

「こういう単語があるのだから、こういう話だろう。」

そんな推論でも働いているのでしょうか?

それではAIのテキスト認識と変わらない。

というかそれ以下でしょう。

 

ある前提条件に基づいた問題がある場合。

その前提下での解は求められるが、前提条件の是非は疑わない、目に入らない。

解くべきは「問い」である。

求めるべきは「問い」に対する「解」であって、

問を成立させる前提条件は疑う対象にはならないらしい。

それどころか、前提条件を疑うことが「禁忌」であるかのような雰囲気さえ感じる。

seki-albatross.hatenablog.com

 

 

シンギュラリティ

「技術的特異点のことで、

人工知能が「人間の知能を大幅に凌駕する」時点

を指す場合が多いけれど、もっと多様な意味を内包するものでもある。

 

最近だとChatGPTの進化が著しい。

先日GPT4.0がリリースされたが、直に5.0、6.0と進んでいくのだろう。

 

GPT3.5でさえ、場合によってはヒトよりも文章の理解度が高い。

もちろん実際に「理解」してるわけではなく、「理解しているっぽい応答」をしているに過ぎないのだろうけれど、それでさえヒトの理解より「まし」な場合があるし、GPT3.5による長文の要約などを見ていると「俺より上手いわ」と感嘆する場面も多い。

 

シンギュラリティがいつ訪れるのかは分からないけれど、

ヒトの能力が一様ではない以上

それはある日突然「超えた!」と分かるものではなくて、

 ゆっくりと、徐々に、徐々に

 潮が満ちて陸地が覆われていくように

まるで「茹でガエル」の例えのように、ヒトが気が付かないうちに進んでいくのだろうと思います。

ja.wikipedia.org

 

そしてヒトの能力が落ちれば、

つまり地盤が沈下すれば

潮はより早く地面を覆うことになります。

 

もう、いい湯加減になってるように感じるのですが。