思ったことなど置いてみる

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スマホとカメラ(リコーGRIIIのこととか)

昨年の1月5日、

RICOHGRIIIxというカメラを買った。

 

seki-albatross.hatenablog.com

 

このGRというシリーズは1996年に発売された最初のモデルから、一貫してスナップシューターを目指していて、搭載されるレンズもずっと28mm(35mm換算)を貫いてきた。

自分が買ったGRIIIxというモデルは、シリーズの中で初めて28mmではなく40mmのレンズを搭載したモデルで、シリーズの中では「異端」と言えるものだ。

 

Youtubeなどを見ていると

「28mmと40mm、どちらを選ぶべきか。」

のような話がいくつも転がっている。

 

気になるのは、その中で

「28mmはスマホのレンズと同等の画角だから、

 今から買うなら被らない40mmがおすすめ」

と言った意見だ。

 

まぁ考え方は人それぞれではあるけれど、

この考えには違和感を覚える。

 

先程も書いたようにGRというシリーズは、1996年以来26年間、一貫して28mmを貫いてきている。

1996年といえば

・当然フィルムカメラだし

・インターネットも黎明期だし

スマホなんて全然なくてガラケーだけ。

そもそも携帯にカメラが着いたのは2000年に発売されたシャープのSH-04が最初で、これによって「写メ」という言葉が出来た。

シャープのSH-04(Wikipediaより)

そんな時代から現在まで、ずっと28mmを貫いてきたのがGRというシリーズ。

 

「28mmはスマホと被るから40mmのGRIIIxががお勧め」

 と言われると、

「28mmとか今はスマホに積まれてるんだから

 わざわざ同じ28mm積んだカメラとか

 買わなくてよくね?」

そう聞こえてしまう。

 

いやいや、確かに28mmというのはGRの重要なアイデンティティーだけれど、

GRの存在価値は「28mm」だけではあるまいよ。

 

だからこそ、それを承知しているからこそリコーさんは40mmのGRIIIxを発売したのだろう。

製品に同包されてくるリコーさんのメッセージ

例えば、

・便利なズームレンズではなく、敢えて単焦点レンズを積み

・片手に収まるサイズで

・片手で「取り出して→撮って→しまう」の一連の動作が完了できて

・一般的なコンパクトデジカメの水準を超えるレンズ性能を持っていて

・手軽に、しかし高画質な写真が撮れる

そういう「道具」がGRというものなのではないか?と思う。

 

自分は40mmという広角寄りの準標準レンズが好きだったので40mmのモデルを選んだけれど、ただ「40mmでありさえすれば何でもいい」でGRを選んだわけではないし、そういう選び方でこのカメラを買うと後悔すると思う。

 

そもそも

28mmがいいか、40mmがいいか

自分で決められない時点で、

まだGRに手を出すのは早いのかもしれない。

とさえ思う。

 

 

逆に、それを迷っている方に勧めるなら

敢えて28mmのGRIIIをお薦めしたい。

 

スマホのカメラをほぼ同じ画角。

 

そのGRを使って

「なんだスマホと同じじゃないか」

と感じるのか

 

「何だこれは?」

と驚くのか

 

なぜGRなのか

なぜスマホではなく「カメラ」なのか

その答えが見えるかもしれない。

 

だから私は、迷っている方には

28mmのGRIIIをお勧めする。

 

というようなことを、1年間GRIIIxを使って思うのですよ。

 

28mmのGRシリーズをお使いのみなさん。

同じ28mmでもGRとスマホは違うよね!