思ったことなど置いてみる

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明けまして 包丁研ぎ

新年

明けまして

おめでとうございます。

 

年の初めに姿勢を正すように、

包丁研ぎ

行ってみたいと思います。

 

 

まず準備。

道具類は、こんな感じ。

主役は真ん中の中砥石です。

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今回研ぐのはこの2本。

貝印「10000CL」(左)と

ヘンケルス「ロストフライ」(右)。

どちらもステンレス。

10000CLは、VG10の上位素材となる「コバルト・スペシャル」を使っています。

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COBALT SP」の表示

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まず中砥石のウォーミングアップ。

水にドブーン。

盛大に泡が出て、砥石が水を吸っていきます。

このまま数分待って、泡がほぼ出なくなればOK。

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次に登場するのが、ダイヤモンド砥石。

#150という荒研ぎ用。

これでまず、中砥石を研ぎます。

※中砥石の平面性を確保します(「面直し」と呼ばれます))

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面直し用の専用砥石もありますが、僕はこれを使っています。

裏が#600の中研ぎなので、普通のナイフとかをざっと研ぐにも重宝。

 

先程水に浸した中砥石の表面を軽く拭いて、鉛筆でバツを付けます。

ダイヤモンド砥石で中砥石を研いで、このバツが消えれば

「平になったね」と判断します。

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だいたい毎回面直ししているので、あっさり線は消えてくれました。

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この時、中砥石側の角というかエッジもダイヤモンド砥石で軽く研いで丸くしておきます。これをやっておかないと、研がれた中砥石のエッジで手を怪我します。

 

はい、中砥石のウォーミングアップ完了。

中砥石の上に水を少量乗せて、

・真ん中に集まったり

・すぐに吸い込まれて乾いたり

ということがなければOK。

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あとはチャッチャと研いでいきます。

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こういう風に斜めにして研いでいくので、写真の緑の部分だけ砥石が減っていきます。

これを元の平らな面に戻すのが最初にやった「面直し」。

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はい!研ぎ終わったお二方。

見た目ではわかりませんから、指先に当たる刃の感触で研ぎ上がりを確認。

よく切れるよー。

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研ぎ上がった刃のアップはこんな感じ。

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研ぎ終わったら、道具類を乾燥させてからしまいます(大事)。

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ちょっと面倒くさそうにも見えますが、

研ぎ上がった包丁の使い心地は最高です。

 

研ぎ方自体も、

・妙に力んだり

・やたらと高速で研いだり

ということをせず、

・包丁の角度を変えないように保持して

・力まず一定の力で水平の往復を繰り返す

とやっていれば、ちゃんと研げます。

(素人レベルですが、実用レベルには研げます)

 

 

研いだことがない方も、

是非!